IHとエコキュートでオール電化住宅

IHという言葉はIHクッキングヒーターなどのテレビコマーシャルでもうお馴染みかもしれませんが、この製品に使われているIHとはInduction Heatingの略で、電磁誘導加熱の技術のことです。これが電磁調理器として利用されているのです。


IHの技術とは簡単な原理を言いますと、鍋などそのもの自体をヒーターのように発熱させるのが磁力線の働きで、うずまき状のコイルから発生する磁力線は、上に置かれた鍋の底にうず電流を発生させます。


IHの技術とは鉄には電気抵抗があるので、流れている電流が熱に変わって、鍋の底板が加熱するのです。従ってIHクッキングヒーターには炎や赤熱部がありません。炎のように立ち消えの心配も、何かに燃え移る心配もなく、不完全燃焼や酸欠の恐れもありません。これなら安心感が高く、お年寄りや子供でも安心して利用できるというわけです。


IHの技術とは又、鍋そのものをヒーターのように発熱させる技術なので、熱効率は高く、無駄のない高火力でもあります。ガスコンロの場合は周りに熱がどうしても逃げるので熱効率は下がってしまいます。


IHの技術とは200Ｖ、2kWのIHクッキングヒーターならガスコンロのハイカロリー大バーナーの4,000kCal/h、4.65kWに相当する火力となることからも、その高効率は一目瞭然というわけです。IHなら立ち上がりも早くてしかも強火なので、炒め物などはシャキッと美味しくできますし、パスタではコシのある仕上が可能です。特に強火で一気に仕上げる中華料理や厚いステーキは得意技で、誰でも手軽においしく調理ができます。IHの炊飯器もあります。